今年読んだ、本の中で「あ、これいい…」と心がフワン♪とした本を紹介します。
不安や悩みをトロっと溶かす1冊
「魔女のあとおし」
心の中で思うネガティブな気持ちをあったかく溶かしてくれる、優しい1冊です。
全ページフルカラーのほわわ~んとした絵のタッチ。
初めて見るのに、これ、知ってる。そう思える絵がずっと手の中の1冊にあるんです。
そう、小さい頃に女の子が見えてる世界ってこんな感じだった。
おままごとの世界では何にでもなれた。あの時まだ小さい子どもだった私が見ていた世界。
コロコロの虹色の飴玉が心の中で煌めくような、そんな世界。
好きなものを好きでいよう、自分に優しくいようと思えます。
トロトロふわん♪な心地を感じてください
この著者に出会えてよかったと思える1冊
「お探し物は図書室まで」
短編が集まって1冊のストーリーになっています。こういうオムニバス形式の小説って、間のどれかにハズレがあるものなのですが、もう、全篇!全力で!愛せる!!
きっとあなたも小町さんを探しに、街の図書館に寄りたくなる。
ひとりひとりの悩みが、本当に心に刺さるんです。
短編の中の主人公たちの解決の仕方も、とても良くて、まるで自分が背中を押してもらったように勇気が湧いてきます。
ぐちゃぐちゃに絡んだ悩みをほどくきっかけになるのは司書として図書館にいる小町さん。
きっかけは小町さんという共通点はあるけど、きちんと悩みの解決方法は主人公たち自身が見つけて、ちゃんと自分たち自身で対処する形も、とても気に入っています。
与えられた「運」のおかげで「ラッキーにも」解決した。というご都合主義じゃなくて、実は「運」ってどこにでも転がっていて、それを自分がどう活かすかはその人次第なのかなと。
著者である青山美智子さんの書かれた小説を他にも読みたい!と思い、このほかにも4冊一気に読みました。
どれもおすすめで、読んでると他の小説も読んだ人にしかわからない「ニンマリ」ポイントがたくさんちりばめられています。
でも、やっぱり一番大好きで何度も読みたいと思えるのはこの「お探し物は図書室まで」です。
オススメすぎて、読了後は会う人会う人にすすめまくりました
へそまがりも悪くない
「へそまがりの魔女」
<これはきっと、読んだら苦しくなるかもしれない。>
そう思いながらちょっとダークな絵本を手に取りました。
わたしは、ホラー系や残酷系は苦手です。実は映画の「アリスインワンダーランド」も苦手。
この本は、どことなくそんな雰囲気を醸し出しつつ、実は全然違った顔を見せます。
この本にとって、少しの不気味さは最高のスパイスなのです。
読んだらきっと「本棚にこの本があるって素敵」と思うに違いありません。
手に馴染む大きさもほどよいし、表紙が見えるように飾ってても素敵なインテリアになります。
番外編 ヘンな気持ち
アリスといえば。。
まるで、「不思議の国のアリス」を読んでるみたいなちょっとヘンテコな気分になる本があります。
全然愛せないような、そんなキャラなのに、やっぱり嫌いにはなれない。じゃあ、好きなのかな?あれ?わたし、このキャラ好きなの?…うそでしょ?
そんなヘンテコな気分になるのが「たまごのはなし」。
続編は「いちじくのはなし」。
もちろんヘンテコで最高です。
この絵はあなたを裏切らない
「かがみの孤城」
ハードカバーで出版された時から、ずっと気になっていました。
ずっとずっと、
「この表紙は絶対面白いやつ。」
「絶対わたしの好きなファンタジーもの」と思って疑いませんでした。
文庫が出てやっと手に取って読み進めて思ったのは、全く表紙の印象を裏切らないこと。
鏡の向こうは、不思議だけどちょっと怪い世界。
なんで鏡の中の城に呼ばれた?
なんでこのメンバー?
この城に隠された謎は?
なんで?どうして?と考えながら読む楽しさがあります。
人によっては物語のはじまりで、「これ期待外れかも…」ってつまづくかもしれません。
わたしも実はそうでした。
でも、どうかそこで諦めずに読んでほしい。面白いから。
いろんな人が、いろんな方法で自分や周りと向き合う。そっか。みんなが同じスピードで前に進まなくてもいいんだ。
この本を読み終わった時、登場人物のみんなと一緒に走り切ったような達成感を感じました
ほっこりする話ではないけど、ぜひおすすめしたくて最後に載せてみました。
さいごに
いかがでしたでしょうか?
私の大好きな本たちなので、ここで紹介で来てうれしく思います。
また面白い本を読んだら紹介します。
では、また!
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