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国民年金の保険料/追納は払うべき?

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老後資金という言葉をここ数年でよく聞くようになりました。

「年金だけじゃ足りないから老後資金に備えよう」なんて偉い政治家は言っている。

老後ももちろん大切だけど、今や数年後の近い未来だって大切。

今回は、老後へのなんとなく抱える不安を少しは無くせるための第一歩として年金についてお話します。

投資に興味のある人も、まずは年金について復習してみませんか?

 



年金だけでは生活できないと言われる理由

ここ数年は、政府が国民に投資を始めるよう、いろいろな制度を打ち出してきました。

つまり国が「年金だけを頼りに生活するのは厳しいよ!」と忠告を入れているのです。

なぜここまで必死に国が新しい制度の利用を国民に勧めているのかというと、TVなどでもよく取り扱われていますが、老後の生活は年金だけでは足りないと言われているからです。

理由は主に2つ。昔に比べて平均寿命がかなり伸びたこと、そして人口が減少傾向にあることです。

よく聞く老後2,000万円問題というのは、平均的な生活を送る夫婦が老後に受け取る年金額にプラスして必要となるであろう不足額のことです。

なので、「2,000万円のうち○○万円は年金でどうにかするから大丈夫」なんて言っていると老後に大赤字になってしまうので要注意!

2,000万円という言葉だけが先行して有名になってしまいましたが、この言葉の意図は「年金だけでは足りなくなる可能性があるから、年金だけに頼らずに貯金や投資をしましょう」というものでした。

今回は、老後資金がなんとなく心配だから投資を始めようと思ってる人向けに、まずは年金についてお話したいと思っています。

年金保険料を支払わないのはもったいない

よく間違えがちですが、年金というのは、自分が払った保険料が老後に年金受給として返ってくるものではありません。

実は、今働いている世代による年金保険料は今の高齢者の年金に使われています。

そう聞くと、「年金保険料なんて支払わない!私たちがもらう頃には人口がもっと減少して年金なんてちょっとしかもらえないんでしょ?」なんて言う人がいますが、ちょっと待ってください。

この考え、とってももったいない考え方なんです!

年金というのは、年金保険料だけではなく半分は税金からもまかなわれているのです。

つまり、私たちが支払っている消費税などが年金にも使われています。

消費税を支払っているのに、年金をもらわない選択をしてしまったら、税金の払い損になってしまいます。

ですので、今の生活が困窮していないのでしたら、年金保険料は支払うべきです。

また、日本という国が潰れない限りは、年金制度の崩壊もないと考えられます。

すでに払っている半分を捨ててゼロにするか?もう半分を支払って老後に年金をもらうか?

ほとんどの人は後者を選ぶはずです。

お給料から天引きされている人が殆どかと思いますが、個人経営の人も年金は支払うのが吉です。

学生の頃払ってなかった年金は追納すべき?

20歳以上の国民には年金保険料の納付義務があります。

でも、大学生は支払うのが困難ですよね。

そういう場合は納付猶予という年金の支払いをしなくてもいい制度があります。

この制度を利用してる方、多いのではないでしょうか?

これは名前の通り猶予なので、10年以内であれば追納することができます。

ここでポイントなのは追納は選択できるものであるということ。

つまり、払わなくても払ってもどちらでもいいことになります。

例えば大学生の20歳~22歳までの3年間に納付猶予(約60万円分)をしてもらっていて、そのまま追納しなかった場合は年間で約6万円のもらえる年金が減るといわれています。

ですが、追納は本当に必要でしょうか?

例えば、追納するのが4年後だとします。その場合、保険料に対して加算額が追加されます。

どういうことかと言うと、3年目までなら当時の保険料を追納すればいいのですが、4年目以降は経過時間に応じた額をプラスで支払わないといけないのです!

10年後に追納する場合はもっと加算されてしまいます。

そのお金、場合によっては投資に回す方が良くないですか?

年金として追納してしまうと、その3年分の追納額約60万円は60歳までは絶対に返ってきません。

20代~30代って結婚や出産を含め何かと出費がかさみますよね…。

その時に引き出せる状態でいた方がいいと私は思うんです。

もちろん、今余裕があるから追納しておくという考えには賛成です!

ですが、特に考えなしに追納してしまうのは私は良くないと感じます。

私の場合は、上記のような理由から追納しないという選択をしました。

そろそろ追納するかしないか決めないといけない時になって考えた時、新婚すぐで毎日家計管理だけで大変だったのにさらに年金で60万円も消えてしまうのはお財布的にも気持ち的にも心もとないと思いました。

老後のことよりも、今はせっかくの新婚生活を楽しみたい。

家計のお金に余裕が出た時に、追納しなかった分は自分で資産形成しようと思ったんです。

当時、ファイナンシャルプランナーさんにも相談したのですが、その方も追納には反対の考えをお持ちだったのでそのまま追納しない決断となりました。

改めて、自分でFP2級の資格を取った今でも当時の決断は正しかったと思います。

その時その時の家計をきちんと見て、余裕があるかないか客観的に判断するのは重要です。

何でもかんでも「老後のため」という魔法の言葉に踊らされて「いま」を大切にしないのは悲しいです。

老後も大切だけど、今も大切にしたいですね。

さいごに

投資の連載なのに、「年金」の話だなんてちょっとズレてるかなと正直最初は思いました。

ですが、今後つみたてNISAやiDeCoについて詳しく語るときに年金についてのお話は避けられないと考え、まずは国民の権利である「年金受給」について説明しました。

年金のお話もできたので、次は国の制度を利用した投資についてお話する予定です。

では、また!

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