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上司から教わった「優しいだけの他人はいない」

えとせとら
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何年か前、私は社会に出たばっかりでまだまだ自信のない新社会人でした。

はじめての上司は40代の女性でした。

そしてその人が今でも私の理想の女性です。

上司とは、たった1ヶ月しか一緒に働くことが叶いませんでした。

よりグローバルで大きな会社へ引き抜かれ、転勤してしまったからです。

でも、その人に教えてもらった言葉や社会人としての心構えは今でも私の中に残っています。

ある時、私はふと「クライアントの〇〇さんは、新人の私にも本当に優しいですね」とつぶやきました。

てっきり「そうね」と言われると想像してたのですが、返事は全く違いました。

「〇〇さんはただ優しいんじゃないよ。今までウチの会社が〇〇さんに対して真摯に対応してきたから優しく対応してくれるんだよ」

私はこれを聞いた瞬間、あまりの衝撃にすぐに返事ができませんでした。

そんな風に考えたこと、一度もなかったもの。

〇〇さんは優しい。〇〇さんは口が悪い、〇〇さんは対応が遅い。

そんな風に自分への態度をその人の個性として見ていました。

人の反応は過去の私、私たちの鏡である。

そのことを教えてくれたのが、当時の上司です。

「今まで先輩たちがきっちりクライアントの要望に応えてきた信頼があるから、あなたにも優しく接してくれるんだよ。

だから、あなたもその信頼を失わないように頑張ってね」

その言葉を深く胸に刻んで今も人と関わるようにしています。

意味もなく邪険な態度をとる人は、もしかしたら過去に会社と何かトラブルがあったのかもしれない。

そう思って、仕事をするようになりました。

例えば、イジワルな言葉を投げかけてくるような人。

もしかしたら、過去に何かあったのかも?もしかしたらただ、ウチの会社や人のことをよく知らないだけなのかも?よくよく観察すると、他社での印象はとても愛想のいい人みたい。

会社単位での好き嫌いは私個人には関係ないよね。会社ではなく個人での信用を勝ち取ろう!

そう考え方をシフトできるようなってから、人付き合いが少し上手になりました。

逆に、過去のしがらみは関係なく、単なる気分の当てつけで酷い言い回しをされることもありました。

そんな人に対しては、「この電話を切るまでの間に、この人の機嫌を直すゲームをしよう!」とゲーム化して対応していました。

人の印象ってすぐには良くならないけど、積み重ねでだんだん仕事をする上での好意を抱いてもらえたら、あとはこっちのもんです。

だんだんと「この人と話すと気分が良くなる」と無意識にインプットされるところまで根気強く頑張れば、気分に振り回されることも少なくなります。

そして、以後はとっても気持ちよくやり取りができるようになります。

ただ、、どうしても好きになれない人もいます。

人に暴言を吐くことで自分の地位を確立しようとする人、自分の意見を変えられない人、仕事をする気がない人です。

そんな理不尽な人たちとは距離を置くようにしています。

「他人は自分を映す

それを実体験をもって教えてくれた上司の言葉を、新しい環境に身を置くたびに思い出すようにしています。

「優しいな」「怖いな」と感じるだけじゃなくて、「どうしてこの人はこんなに優しくしてくれるのかな?」「どうしてこの人はこんなにキツイ当たり方をするんだろう?」と考えることも、他人を知る第一歩なんだと思います。

では、また。

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