現場で真面目に頑張っているのに、なぜか上から評価されない…。
ちょっと責任感が足りないんじゃない?と思えるような人がどんどん上にあがっていく。
どうして?って思うことありませんか?
正しく評価されている人がいる一方で、なんでこの人が?って人が上のポジションについてたり…。
会社のトップから見える景色と現場でみえる景色のギャップを知れば、正しく人事評価してもらえる可能性はグッと上がります。
経営者であるCEO、社長や上司から好かれる人ってどんな人?
CEO、COOや社長などの会社のトップは、普段の働き方をきちんと見れていないことが多いです。
たまの会議に出席し、普段目にするものは売上などの業績の数字だけのことも往々にしてあります。
そんなトップが重要視しているもの、なんだと思いますか?
それは、トップに付いていく!というやる気です。
分かりやすく言い換えると、話してるときに目が輝いてるかどうか?今後のビジョンを描けるか?だと思います。
どんなに自己肯定感の低い人でも、自分が1番大好きで1番大事です。
いつでも、自分の話を聞いてほしいし、自分に賛同してほしい。
いやいやそんなことない!って人でも、集合写真を見たとき、真っ先に探すのは自分の顔ですよね?
それだけ、人は「自分」のことを一番に気にしています。
それは、会社のトップも同じです。
好意を持ってくれる社員。自分に賛同してくれる社員。自分が建てた会社をより良くしようとしてくれる社員が好きなんです。
経営陣が新しい組織や経営方針を示した時に、楽観的とも非責任的とも言えるような人が上に上がっていきやすい。
「社長、いいですね!」「やりましょう!」と声をあげられる人です。
逆に、現実的に考えて「それはできないんじゃないか?」と言える人はどうでしょうか?
現場では、そういう人はとっても重宝されます。下からの信頼も厚いです。
だって、実際に動くのは現場にいる人たちですもん。無理難題は断ってくれた方がありがたいです。
その一方で、トップからはどう思われるか?
冷めていると判断されている可能性が高いです。
実際に聞いた、経営陣が求めるリーダーとしての人物像
ここからは、実際にあった話です。
私は、職場では少し客観的な位置付けにいます。
先日、CEO、社長、リーダーが内密に話している声が聞こえました。
近くで私が休憩時間を過ごしていることには気づいていないようでした。
そこでは、次のリーダーを誰にするか?が会議されていました。
私のような現場を知る人からしたら、次のリーダーは40代くらいの頼り甲斐ある男性がいいと直感的に思うでしょう。
誰からも慕われるような人です。
ですが、経営陣の間では「あの人に情熱はない。会社に飽きてる。反論ばかりする。」
って言われてたんですよ。
正直ビックリしました。
部下からも好かれて、社長やクライアントからの無茶振りに対して真摯に対応し、できない場合は断ることもできる。
相談したら丁寧にいつも答えてくれるような人が、上からのウケは悪いんです。
3人全員からの評価が良くなかったんです。
一方で、CEOからの評価が良かった人はどんな人だと思いますか?
周りからは少し自信過剰で、ミスしても謝らないと認識されてるような若手です。
しかも、去年転職して入社したばかりの。
え?なんで??ってなりますよね。
CEOは、日々の些細な出来事なんて何も見ていません。
むしろ、普段の堂々とした自信からくる「これやってみましょうよ!」という態度が高評価だったんです。
その人は、実際にできるかどうか?まで考えてません。
でも、やってみたら会社の業績上がるんじゃない?面白そうじゃない?
それだけの理由で動いているんです。
できるかどうかなんて、実際に動いてから確認すればいい。
そういう明るい言葉や態度を、トップは自分に対する好意として受け取っているんです。
仕事を嫌々しているのを見て良い顔する社長なんていませんよね。
経営陣は、自分が建てた、自分が育てた、ここまでやってきた誇りをどこかでもってるんです。
そんなある意味「自分を表す」会社に対して、好意的に活動する人というのは、上から見ると会社だけでなく「自分に対しても好意的」であると捉えられます。
そうすると、どうでしょう?
できるかもわからないこと、過度な負荷がかかるかもしれないことを平然と「やってみましょうよ!」と明るく言う社員。
「いやいや、できませんよ。無理です。」とネガティブな発言ばかりするベテラン社員。
どちらを近くに置いておきたいですか?
どちらの方が、近くに置いていて居心地がいいでしょうか?
つまりはそこに通じるんだなぁと、3人の会話を聞いていて思いました。
新しい風で会社を前に前に進めてくれそうな人が、トップは好きなんです。
どんなに仕事ができて、下に頼られていても新しいことに後向きでな人は「停滞」「衰退」と思われて、上から評価されにくい。
結局その会議では、その若手は「今は」あまりにも若くて経験が浅いと言うことでリーダー職に就くことはありませんでした。代わりに、ムードメーカー的立ち位置の男性がリーダーになりました。
ここでも、明るい人、人の発言を肯定できる人が選ばれたんです。
この男性は、メインの部署の人ではありませんでした。今までの流れから考えると、メインの部署から選出するはずだったのに、です。
結局、どんな人が損するのか? 苦労人が苦労だけで終わらないために
上にグイグイ発言して、会社を回していこうとする力は大きく評価され、その人はいずれ何かしらのポジションに着くでしょう。
社員一人一人を見ることができない企業ほど、「どうしてこの人が?」と思う上司はたいてい「楽観的な人」であることが多いです。
一方で、下記のような人の人事評価は高くありません。
- 親切で、現場をきちんと見て状況を判断できる人
- 会社の新しい動きを敏感に捉えず、「現状」を好む人
- 経営陣の動きに賛同してるのにそれを言葉や態度で表せない人
これらの人は、大きな会社になればなるほど、現場止まりであることが多いです。
見えているものが、現場だけだからです。
特に「部下から慕われていて、面倒見がよく、現場のキャパを理解してくれる人」は、最も努力と評価のギャップが大きいため、苦しい思いをすることもあると思います。
でも、こういう優しい人も現場には必要なんです。
実働してる社員は、上からの無理難題になんとか必死についていきます。
でも、無理な時は無理だと言ってくれる人が必要。そんな役割を担ってくれる人の存在はありがたいです。
ですが、、、その人は?
こんなに現場のために頑張ってるのに評価されなかったら?
経験を積めば積むほど、いろいろな制約にがんじがらめになってしまい、楽しく働くことからは遠ざかってしまってるように感じます。
本当は誰にでも優しくて、技術も高いのに、否定の言葉から入ってしまうただそれだけで低評価を受けてしまいます。
上司や社長からも評価され、部下からも慕われるには?
働き方に現実的になればなるほど、CEOや社長の理想からは離れていってしまいます。
ですが、業務遂行が可能かどうかを判断するって当たり前に大切なことですよね。
上司と部下それぞれからの評価にギャップのある人がすべき事は、今までのスタイルは崩さずに相手の話をまずは好意的に受け入れて肯定することに尽きます。
「いや、それは違う!無理!」と思っても、まずは受け止める。
受け止めた上で、じゃあやってみるにはどうしたら良いか?考えてみる(ふりだけでも)をする。
「こんな問題やこんな問題がありそうですね。もしかしたらこの部分については難しいかもしれませんね。。」
というふうに、やんわりとやめる方向に持っていく。
時には自分でも新しいアイデアを出したり、良いなと思う新体制の提案があれば、賛同していることを言葉や態度でハッキリと好意的に示す。
そうやって、私はあなたの敵ではありませんっていうアピールが必要です。
今までさんざん苦労してきて、社長の一言に振り回され、本当に疲れているんだと思います。
何か言われるとちょっとした拒否反応を示してしまう人もいるかもしれません。
でも、ここはグッとこらえて、いったん投げられたボールはすぐに打ち返さずに、受け取りましょう。
きちんと話を聞いて、理解を示す。共感が何よりも重要です。
そのうえで思っていることを伝えると、上からも下からも慕われるようになると思います。
さいごに
現場がよく見えている人ほど、上からのトンチンカンな夢物語や無茶振りにきちんと正面から否定して平社員の盾になってくれます。
ですが悲しいことに、率直に意見を言ってくれるそんな人は、上司には好かれません。
だから、どんな時であっても、クッション言葉は必要です。
上の無茶振りに、「またかー!」っと思っていつも否定から入ってしまう先輩方、ベテランさん。
私たち平社員はあなたたちにいつも救われてます。
でも、そのせいで低評価をつけられてしまうのは心苦しいのです。
いつも立ち向かってくれてありがとうございます。
正直、現場の仕事量が耐えられるものになるか溢れてしまうかは立ち向かってくれる先輩方にかかってます。
でも、誤った評価をつけられてるのはとても悲しい。
だから、戦わずして勝ってください!
激戦ではなく、マイルドな言葉の掛け合いであれば、他のメンバーもフォローに入りやすいです。
…と、最後は個人的な思いになってしまいました。
平社員も平社員なりに、頑張りましょう〜!
良い意見があればどんどん言っていく勇気の大切さ、忘れないでいましょう!
人事評価アップでお給料アップ目指せ~!
では、また!
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