あなたは、自分の好きなものに囲まれて過ごしていますか?
せわしない毎日に追われて、大切な人との時間や自分のための時間を失っていませんか?
今回は、日々の生活をちょっと豊かにするためのコツを教えてくれる本のご紹介です。
「フランス人は10着しか服を持たない」はミニマリストの話じゃない
「フランス人は10着しか服を持たない」
有名なので、書店で見かけた方、文庫で読んだ方も多いのではないでしょうか?
私は遅ればせながら、この本を先日やっと読んでみました。
読んだ感想は、、
「これって服の整理術の話じゃなかったん?!」です。
このことに1番ビックリしました。
タイトルを見て「服を10着持つ暮らし」がいかに素晴らしいのかを1冊かけて書いているんだとずっと思いこんでいました。
収納とかミニマリストの本だと勝手に思っていたんです。
でも本当は、丁寧な暮らしを日々を送ること、そして自分と家族との時間を大切にすることで豊かな心を持つ工夫が書かれている本でした。
ときめきが止まらない!貴族のお屋敷と食事、インテリア
私はマンガ版を読んだのですが、この本は文庫版よりもマンガがおすすめです。
なぜなら、マンガだからこそよくわかる、ゴージャスな家具、洗練された洋服、おいしそうな晩餐、デザート。
見ていてステキな気持ちになれます!
本の主人公はアメリカ人の女子学生で、フランスへの留学中の気づきがこの本の内容です。
ホームステイ先は「シック家」という由緒ある貴族のご家庭。
アメリカ人の主人公は、そこでカルチャーショックという名の「発見」をします。
そんな「発見」がアメリカに帰ったのちの彼女の暮らし方を大きく変えたというお話です。
習慣を見直して、自分のために時間を有効に使おう
本書の要点をいくつか上げると、こんな感じです。
- 服を丁寧に扱い、大切に心地よく着られる服だけを持とう
- 家族との食事は1日の中でも最も大切な時間
- 食事中にTVはつけない、盛り付けも工夫しよう
- お気に入りを「飾る」のではなく、「普段使い」にする
- 自分の気に入ったものだけを使うことで自分を大切にしよう
- 日々の小さな幸せを上手に見つける
文章にすると、「へぇ~そう。」で終わっちゃうようなそんな感じなんやけど…、漫画内ではすべてお洒落で優雅。真似したい!って絶対思うんです。
本を読んで「ほんまやなぁ」って思うだけで自分の生活を振り返らないこと、いっぱいあると思います。
せっかく読んでも、納得で終わっちゃうともったいない。
でも、この本は「私もこうなりたい!」って思わず実践したくなるんです。そこがこの本のパワーかも。
本に書かれているのは、小さな暮らしのコツばかりです。
たとえば「食事を丁寧に盛りつける」ひとつをとっても、誰でも今日からできることです。
でも、普段を思い出してみてください。大皿にばばっと乗せて出していませんか?私はずっとそうでした。だってそれが楽だもん。
シック家では、「美味しく見えるように、綺麗に」盛り付けます。そして、食事中は食事だけを楽しみます。
「美味しいね」「これはどこの?」「この味付けいいね」
そんな風にみんなで声を掛け合い、いま、ここだけに集中する。
そこにはTVの音もなければ、キッチンに一人お母さんが立つなんてこともない。
情報過多で日々の忙しく働く暮らしの中で、食事の間だけは家族でゆっくり話をして目の前の食べ物に集中する。
私はこの本を読んで、「マインドフルネス」に近い物を感じました。
色んな不安、心配、悩み、明日の予定など、いつの間にか頭の中をぐるぐる回っていることありません?そんな思いから離れて、いま・ここに集中する。
そうして今の自分を大切にする。
洋服も、(予算の範囲で)自分が今着られる最善のものを身に着ける。
好きなものも、「飾る」んじゃなく、自分のために「使う」
すべては、あなた自身を大切にするための工夫です。
実践!まずはフランスパンを買って、フランス人気分になろう
実は私は、フランスがずっと苦手でした。
というのも、中学生のころにフランス語の勉強に挫折したんです。
それからは、行きたい国にもなったことがなかったし、フランス料理もいまいちピンとこないというか…。
全く興味もなく、なんとなく敬遠してしまっていたフランス。
今回読もうと思ったきっかけは、Kindleで読めるものを色々探していた時にマンガ版が出ていることを知ったからでした。
マンガなら読んでみようかな~。アマゾンの評価も高いし~。くらいの軽い気持ちで手に取りました。
シック家ならどうする?と考えて過ごしてみる
本に書かれていること、今すぐ実践したいけど、やっぱり「習慣」があるから難しい。
そこで私は漫画を読み終えた翌日、フランスパンを買いにパン屋さんへ行きました。
「フランス人になったつもり」で行動すれば自然とそれっぽいことができるんじゃないかと思ったんです。
フランスパンを買って、どうしよう?
あ、フランスってなんかキッシュ食べてそうだよね。よし、家に帰ってキッシュを焼こう!
主人には、「今日は食事中のTVはやめてお話だけにしてみよう?」と言ってみました。
そして、夫婦で「おいしいね」って言いながら久しぶりにTVなしで食事をとりました。
すると、いつも「好き」「嫌い」くらいにしか思わなかった料理が「このレシピで作る味、おいしい。次はもう少しコショウ入れてもいいかも」と以前よりも味覚が研ぎ澄まされるようでした。
その次の日は、通勤中に音楽を聴くのはやめて鳥のさえずりにちょっと耳を傾けてみることにしました。
すると、幸せだなって自然に思えたんです!
あ、ここから空を見ると結構空が広く見えるな。
こんな花が咲いてたんだ。
という風に、初めて気づくこともとっても多かったです。
そしてそんな小さなことに気づけることに心がなんだか温かくなりました。
時間がもったいないからって、「ながら」で何でもすると小さな幸せって見逃しちゃう。
「いま、ここ」を大切にするって、現代人はわざわざ意識しなきゃいけないほど必要みたい。
「フランス人なりきり」生活、楽しいですよ^^
さいごに「服に溢れてないし、別に収納に困ってない」っていう人へ
この本って、整理整頓の本じゃないです!
私みたいに間違えている人、結構多いんじゃないかな?(わたしだけ??)
優雅な生活に憧れる人、なんだか自分を大切にできていない気がする人に、ちょっとした意識の工夫を授けてくれる本だと思う。
もしも、今より自分を大切にできる生活や暮らしに興味があるなら、この本はおすすめです。
意外と身近にころがっている小さい幸せに気づいて、嬉しい気持ちになってほしいです。そうしたら世界はもう少し平和になる…ような気がする。(妄想がデカすぎる。笑)
私は続編も含め、マンガ版2冊とも読みました!
1日に少しの間でいいから、ホッと一息つける時間をつくりましょう♪
今日はここまで。
ではまた!
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