算数が大のニガテな私でも、ファイナンシャルプランナー(FP)2級の資格を一発合格できました。
仕事はデザイン系の一般事務をしているので、試験内容に関する知識はゼロからのスタートです。
今回は、ファイナンシャルプランナーとはどんな資格なのかを解説いたします。
ファイナンシャルプランナーについての記事一覧をまとめています↓
ゼロから始めるファイナンシャルプランナー資格
ファイナンシャルプランナーとは?
ファイナンシャルプランナー(FP)とは、簡単に言うとお金のプロです。
家計、老後資金、住宅購入、教育資金や資産運用などのお金の悩みに対して、解決に導いてくれる人が、ファイナンシャルプランナーと呼ばれます。
実際にわたしもFP資格を取得前にプロのFPに相談しに行ったことがあります。
そこで「家計状況の把握」や「今後どうなりたいか?」を質問され、実際のお金の流れ(現在→未来)を視覚化してアドバイスをもらいます。
初回無料の相談だったので、2回目以降は行っていません。でも、ファイナンシャルプランナーってこういう仕事なんだ!というのが分かった良い機会でした。
FP資格のメリット
FP資格を持っていると、保険、金融、不動産業界や、総務・経理職など、就職や転職にも有利になるメリットもあります。
もちろん、主婦が自分で家計を見直したり、生活をより良くするために取得する場合もあります。
私の場合は後者です。結婚してから身の回りのことを自分で知りたいと思い、資格を取る決意をしました。
詳しいメリットは、後述しています。
FP2級とFP3級はどう違う? 難易度の違い
FP試験は、3級、2級、1級の3つのレベルがあります。
1級に関しては「実務経験」が必要なので、だれでも受験できるわけではありません。
その業界で働いている実績がないと受けれない。。逆に言うと、保険や不動産会社で働いていないのであれば1級レベルの知識は不要とも言えます。
では、2級と3級はどうでしょうか?
簡単に言うと、3級は基礎知識、2級はより幅広く専門的な知識を求められます。
難易度はどれくらい違う?
難易度については、数字で比較するのが一番分かりやすいです。
合格率
・FP3級:80~85%
・FP2級:40~60%
目安の勉強時間
・FP3級:80~150時間(2ヶ月~3ヶ月)
・FP2級:150~300時間(3ヶ月~5ヶ月)
※カッコ内の勉強期間は、1日2時間毎日勉強した場合です。
パッと見ただけで、合格率も勉強時間も全く異なることがわかるかと思います。
特に勉強時間に関しては、倍以上の差があります。
そしてこの勉強時間分、2級を受験する難易度は上がるということです。
私がFP2級を受験した日、帰り道のバスで私の真後ろに座っていた男女は保険会社勤めの人たちでした。解答速報を見ながら答え合わせをして話している声が聞こえたのですが、どうやら二人とも点数が届かず落ちたようです。
その分野で働いていたとしても、まじめに勉強しないと落ちるレベルです。
上記では、目安の勉強期間を3~5ヶ月としていますが、「平日は仕事が忙しくてなかなか時間が取れない!」という人はこれよりぐっと所要期間は多くなります。
FP3級をとるメリットは?
FP3級は、受験資格がないので誰でも受けることができます。
そして、私が思う3級合格のメリットは、「2級の受験資格を得られること」だと思っています。(3級の資格を得ずに2級試験を受ける方法は後述)
なぜなら、基礎知識を得るのみであれば3級でじゅうぶんですが、就職に役立てたい!自分の家庭のライフプランを立てたい!という人には2級の知識が必要であるからです。
実際、3級取得だけでは就職に有利とまで言いがたい。。(英検3級と同じような感覚)
もちろん、FP3級の知識は大切で、2級取得にもその知識が活かせます。また、3級の内容は義務教育で学んでもいいと思うほど、生活にはとっても身近な内容!
ですので、まず基礎知識を得て、ひとつずつステップアップしたいという方は3級から取得することをお勧めします。
FP3級を受けずにFP2級の試験は受けられるの?
2級を受験するには、次のどれか1つを満たす必要があります。
- FP3級合格
- (日本FP協会が実施する)AFP認定研修の受講を修了する
- (日本FP協会が定義する)実務経験が2年以上ある
つまり、私のように「3級を飛ばして2級を受験したい」「でも、仕事は全く別のことをしている」って人は、AFP認定研修の受講が必要となります。
AFP認定研修については、日本FP協会にどんなところで研修を受けられるか記載されているので、見てみてください。
このリンク先を見ていただければわかるのですが、AFP認定研修(WEB)を受けるには1万円くらいかかります。また、ほとんどの研修では2級対策とセット売りで2万円~となっています。
私は「ユーキャン」でAFP認定研修を受け、2級対策をしました。
そのため、料金的な観点から考えると、3級を取得してから2級を取得するほうが圧倒的節約になります。(3級の受験費用(6,000円)+3級対策テキスト(数千円))
いきなり2級から取れる「ユーキャン」ってどう?
私は、AFP認定研修を受けられるユーキャンを利用して2級試験を受けました。
一言でいうと、ユーキャンだから頑張れました。
飽きっぽい性格なので、書店のテキストだと1か月も持たなかったと思います。
ユーキャンを私が選んだ理由は、知名度(=安心感)、そして3級を受けなくてもいいからです。
もし3級を受けていたら、3級合格に満足してきっと2級は受けていなかったと思います。(面倒くさがりな性格なんです…)
ユーキャンの教材について、優れていた点は8つ。
- 3級資格をスキップできる!
- テキストが小さくて、持ち運びがしやすい
- テキストが全ページカラー
- テキストの内容を動画視聴できる
- スマホでもテキストを読むことができる(←私はあまり使いませんでした)
- 講師に質問を送ることで、「疑問」をそのままにしない仕組み
- 添削課題、模擬試験、過去問など、実践課題が豊富に届く
- 法改正したときなど、フォローアップの資料が届く(常に最新情報を得られる)
…とここまで書いてなんですが、ユーキャンの講座料金は64,740円です。
正直とても高いので簡単にはおすすめできない…。当時、この金額を支払った自分に今すごく驚いてます。
ユーキャンは受講料がが高いので、大学受験の勉強をあんまりしなかった私でも、必死で勉強しました。。
ユーキャンに最初に支払った分以上のお金は絶対に1円たりとも使わない!と誓い、書店でテキストも一切買いませんでした。
書店に行くと他の教材も気になりましたが、書店で立ち読みだけにとどめました。
少しでも安く受講する
私は、ユーキャンを「教育訓練給付制度」を利用して20%の助成を受けました。
この制度は、結構誰でも要件を満たして助成を受けることができるので、もしユーキャンを利用するなら是非使うことをおすすめします!
数字・数学がニガテでも取れるって本当?
この問いに関しては、自信をもって私が「はい!」と言えます。
なぜなら私、周りに呆れられるほど数字に弱いんです。
算数レベルでつまずいちゃっていて…暗算はもちろん遅いし、2桁になると考えられません。。高校からは、数学のクラスがない私立受験の特進コースに入ったくらい、数学が嫌いです。
そんな私がなぜ取れたのか。
それは、試験では電卓が使えるから!
そして、よく使う公式だけを覚えて過去問をたくさん解いて慣れたからです!
正直、最初のころは計算問題の点数がずっと取れませんでした。もう見るのも嫌でした。
でも、最終的には計算問題の多い実技試験のほうが学科試験よりも高得点をとれるようになりました!
中学レベルの計算式を「読めれば」誰でも、解くことができます。だから、大丈夫です!
どんな人にFP資格の取得はおすすめ?
FP2級の資格を取るにあたり、どんなメリットを得られるかというと大きく3つです。
- 就職、転職、昇進に繋がる
→ 総務や経理のお仕事にたずさわる人、金融・不動産・保険業界の人。 - 家計管理、老後資産の不安解消
→ 一般の主夫/主婦、親の土地や遺産を相続する予定の人、自営業の人 - 「ファイナンシャルプランナー」として独立
→ 人からの相談を受けて、アドバイスをするのをお仕事にしたい人
【参考】私の場合(新婚OL)
私の場合は、「家計管理」をきちんとしたいから取得しました。
結婚する前から主人に
お金のことはわからないから、全部任せる!
と言われていました。そして、主人はあるだけ使う浪費家。笑
上にも書いた通り、私は数字がニガテでした。
なので、家計管理の本を10冊ほど読み漁り、そこで思ったんです。「扶養とか税金の話、まったくわからん!」と。
マンガで書かれてても、税金関係の話になるとそのページだけ文字がすっごく多くなります。そして、読み終わる頃にはすっかり内容を忘れている。その繰り返し。
今後、マイホームも建てたい。もしかしたら、家族が増えるかもしれない。その時、お金は大丈夫?老後まで楽しく暮らせそう?コロナでまだ新婚旅行も行けてない。新婚旅行費はどうする?
不安はたくさん溢れてきました。実際に、プロのFPさんに話を聞きに行きました。そこで思ったんです。
この人の言っているアドバイスは果たして正しいの?保険売りつけたいだけじゃない?
全然わかんないから、自分で判断してわかるようになりたい!自分で考えて、自分でちゃんと理解したい!
こう思ったのが、私がFP2級を受けた理由です。
FP資格の役立て方
FP資格の役立て方は人それぞれだと思いますが、今回は私の場合のように「一般の主婦/主夫が」資格を得た場合の役立て方をご紹介します。
- 今後のライフプランと、どれくらいお金が必要か、老後にどれくらい残るか(または不足するか)を自分で視覚化することができる(表にして説明できる)
- 資産運用を始めるときに、専門用語や仕組みを理解できる
- 社会保障制度(社会保険、社会福祉、公的扶助、保健医療・公衆衛生)についてきちんと理解できる
- 保険会社や不動産会社の言いなりにならず、最適な保険や住宅ローン額を自分で選ぶことができる。(必要以上の保険に入らずに済む)
- 給与明細をきちんと読むことができるようになる
- もらえる年金の仕組み(老齢基礎年金と老齢厚生年金にも実はたくさん種類あります!)
つまり、これらを理解することで自分の家計を自分で客観的に把握してアドバイスしてあげることができます。
ファイナンシャルプランナーに相談しに行くと、都度のライフイベント(結婚、妊娠出産、家の購入、転職や退職など)のたびに家計の見直しのために再度相談に行く必要があります。
そして、その都度相談料が発生しますよね。
ですが、FP資格を得ると「いつでも、自分が不安になったときに」ライフプランやローン額、保険等の見直しを自分ですることができるようになります。
まとめ
FPとはどんな資格か?どんな人が資格を役立てられて、どんなメリットを得ることができるか?について説明しました。
ファイナンシャルプランナー(FP技能士)資格を得ると、日常生活に関わるお金のことを総括的に学ぶことができます。
基礎的な知識をまずは得たい人は3級から、その知識を「自分のことに置き換えて」考えられるようになるには2級の資格取得を目指しましょう。
3級も2級も、受験勉強をする際は「等身大の自分」「いまの家庭、未来の家庭」の状況に結び付けて学ぶようにすると、より生活に活かすことができると思います。
自分のキャリアアップのため、もしくは大切な家族ともう少し幸せに過ごせるようになるために、資格取得を目指してみてはいかがでしょうか?
では、また!
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