1年に数回、どうしてもどうしてもピアノが弾きたくなる衝動に駆られます。
今回、カシオの電子ピアノをゲットしたので2週間毎日使ったレビューを書いてみました。
わたしのピアノスペックかなり低めですが、一応こんな感じです。
- 幼稚園の頃、エレクトーンを習う
- 小学生の頃、ピアニストにさせたかったらしい親の希望でピアノを習うも挫折
- バイエルの教本がとにかく苦手
- 昔から家にグランドピアノ、アップライトピアノがある
- 発表会に連弾「カンガルー」って曲を弾いたような…
Priviaの率直な感想
電子ピアノを最初買う時、部屋が狭いので折り畳みを買おうとしていました。
ただ、今回は父が電子ピアノを譲ってくれるとのことでPrivia(プリヴィア)をもらうことに。
カシオ(CASIO)電子ピアノ Privia PX-S1100
Priviaは、現在販売されている電子ピアノの中でも一番の主力製品です。ヨドバシカメラに行くと、最も目立つ位置に置かれています。
黒以外に、白と赤のカラーもあります!
受け取ってまず最初に思ったこと
「でっっか!!!!」「これ…どこに置こう?」
でした。笑
大きさはグランドピアノと同じ88鍵なので、同じくらいの横幅があることをすっかり忘れていました。
奥行きと厚みは、さすが世界最小の88鍵電子ピアノ、かなり狭めに作られています!
今は部屋にこんな感じで置いていますが、圧迫感は全く感じません。
※当初置き場がなくてダイニングテーブルに置いたらさすがに存在感と圧がすごかったです。笑
部屋へのスゥっと溶け込むボディに惚れ惚れします♪
肝心の音は?
一番重要な音についてですが、「これが…電子ピアノ?!」ってくらいにグランドピアノに近い音がします。
電子ピアノにありがちな、チープな音は全くしません!(安心してください!)
実家にあるグランドピアノと比較すると、音の広がりや深み(といえばいいのかわからないのですが)が少し浅いような気がします。→先日、比較として弾いてきました。実際のグランドピアノとはやはり音は全く異なります。
グランドピアノから発する音の量(波のように押し寄せる音色)、全身で感じる振動はやはりグランドピアノ唯一のものです。
電子ピアノは音量を変えられるというメリットはありますが、やはり1音ごとの音の響きや大きさはグランドピアノの比ではありませんね。。
これは、楽器そのものから響くか、スピーカーから響くかの違いも大きく影響していると思います。
もしかしたら、部屋の構造が音の響きに影響するので、その差もあるかも知れません。(実家は防音室にピアノを置いているので)
こちらのPriviaは、グランドピアノで弾いた音そのままのCD音源といった感じです。
たぶんプロじゃない人が聞いたら違和感なく普通のピアノだと思うんじゃないでしょうか?
わたしのような、入門者用楽譜ならかろうじて弾けるレベルの人間にとっては性能がありあまるくらいです。
ピアノのほうがレベル高すぎて、「キミの性能を十分に引き出せなくてごめんよぉぉ」って申し訳ない気持ちで弾いてます。。
弾き心地は?
弾き心地については指への引っかかりも特になく問題ないと思います。
弾いた後の跳ね返り(と言えばいいのかな?)もかなりリアルに感じます。
軽めに調整してるピアノを使ってきた人からすると少し重く感じるかもしれませんが、個人的にはまあ許容範囲かな。
ちなみに、カシオの電子ピアノは鍵盤の重さ調整はできません。ローランド製ならできるらしいです。
タッチレスポンスの軽い⇔重いの変更はできますよ!(ちょっと押しただけで音が鳴る、グランドピアノのようにしっかり押さないと音が鳴りにくいようにするなどの調整)
今の電子ピアノって、すんごい!
ピアノってそんなにホイホイ買うものじゃないと思うので、知らなかったのですが、今の電子ピアノってすごいですね。
色々感動したのですが、いくつかピックアップして紹介します!
音楽を取り込んでピアノから出力できる(MIDI)
MIDIという形式を初めて知ったのですが、音の高さや強さを電気信号にしてデータ化したものみたいです(合ってるかわからんけどそんな感じ)。
こちらの電子ピアノは、MIDIを取り込んでピアノから出力して音を鳴らすことができます。
つまり、PCで作った音源や買った音源をこちらの電子ピアノで鳴らすことができるってことですね。
MIDIデータをピアノで鳴らしつつ、自分で演奏することもできます!
なお、元々ピアノにも音楽が保存されてるので、買ってすぐに素敵な曲を聞けますよ♪
いろんな音出せる!
グランドピアノの音質だけでも数種類あります。
公式サイトに音のサンプルあるので気になる方は見てみてください。
パイプオルガンの荘厳な音も出せます!ひと言、【楽しい】です!
なんてったって、録音できる!
録音!これがめちゃくちゃ楽しくて、1番活用している機能です!!
録音ボタンを押して、弾き始めると録音が開始されます。
停止/再生ボタンを押して、同じボタンをもう一度押すと、さっき録音した音が鳴ります!!
すごいーーー!!!
弾いてる時は必死だけど、落ち着いて自分の演奏を聴くと、スピードや力加減がバラバラなこととかよくわかります。
ピアノ音源だけを録音するので、歌いながら弾き語りしても声は録音されないよ!
このピアノの音質、タッチの質以外で最も特筆すべきメリットがこの録音機能だと思っています。
録音してパソコンに取り込む
そして、この録音音源をパソコンに取り込むのってどうするのん?と思ったのですがとても良い動画見つけました!!
こちら!USBメモリで録音する方法です。
この方法を使わなくても、普通にUSB録音はできるのですが動画のほうがわかりやすいし、音もきれいに撮れる(オーディオ方式)らしいです。
(取扱説明書にもUSBを使った録音方法(MIDI方式)が一応載っています。)
PCへ取り込んだ時、PCの内蔵メモリが少なすぎると音楽が再生されません!空き容量が十分にあることを確認してくださいね(←データパンパンで再生されず、2時間くらい無駄にした人)
録音データは「WAVファイル」形式で書き出されます。
このWAVは、CD音源に近い綺麗な音を保存できるデータ形式。初めて見るファイル形式でしたが、Windows Media Playerで再生できます♪
個人的に楽しんでる使い方
メトロノーム機能とかいろいろ他にもできることあるけど、私個人としては録音機能を一番楽しんでいます!
へたっぴなりに「がんばってるな、わたし!」と思いながら聞いてます。笑
演奏は複数回分を保存できるので、1日の練習の成果を最初と最後に録音して確かめたりもできます!
それに、夜だとヘッドホンつけて演奏→録音した曲を家族にヘッドホン貸して聞かせることもできますよ。
まあでも、ヘッドホンは2つ付けられるから、2個持ってたら録音せずともタイムリーな演奏が2人で聴けます♪
グランドピアノじゃできないこと
先日グランドピアノを弾いて思ったのですが
- 音量を調整
- ピアノ演奏の録音&録画
これらに関しては、電子ピアノが上回ります。
音量の調整ってもちろんグランドピアノではできません。
いくらpp(ピアニッシモ)のつもりで弾いても、ある程度の大きさは出ます。(コンサートホールでのピアノ演奏を思い浮かべてもらえたら、ピアノ1台から出る音の大きさをイメージできるかと)
でも、そこを調整できるのが電子ピアノの強み。
さらにもう一つ。音量を調整できるからこそ、スマホで撮影したときに結構綺麗に音が録れます。
というのも、、先日グランドピアノ(ちなみに実家にあるのはSKシリーズというブランドピアノ)で弾いているところをスマホで撮影したのですが、音が大きすぎて動画の音がかなり割れてしまっていたんです。
YouTube動画とか撮りたいなら、電子ピアノのほうがむしろいいかもしれません。
付属でついて来たもの、追加で購入したもの
電子ピアノの初期セットは
- ピアノ本体
- 取扱説明書
- 楽譜
- 簡易ペダル
- 譜面たて
この5つが付いてました。
一緒についてきた楽譜、【初級】でも難しすぎてそっと閉じた。笑
やっぱりこれは追加で必要!
初期セットとは別に自分で買ったものは
- テーブル(約7,000円)
- 椅子(約2,500円)
- ヘッドホン(約3,000円)
この3つです。
ピアノを置く場所
最初、置き場所のことを全く考えていなかったためダイニングテーブルにおいてました。でも、ピアノで半分潰れるので対面での食事も他の作業もできないので早々にピアノ台の必要性を感じることに。
当初、ローテーブルでもいいかな?と思ったのですが、ローテーブルだとペダル踏めない!という事実に気づき泣く泣くテーブルを購入。
こちらのテーブルを買いました↓
ピアノが1300mmあるので、ちょっぴりピアノの方が横幅が大きいですが、ガンガン弾いても問題なさそうです!
ピアノのための椅子
買ったテーブルにピアノを移動させ、いざ、ピアノを弾く!そして気づく…ダイニングテーブル用の椅子が低すぎることに!
手首がかなり落ちて弾きにくい( ´•̥ㅂ•̥`)
クッションを2つ敷いてカサ増しして数日間弾いてみるも、クッションは沈むので役に立たず。泣く泣く、椅子も購入しました。
こちらの椅子↓
背もたれがないので、テーブルの下にちゃんと収まります。
できれば無駄なお金使いたくないと思ってたので、お高いピアノ用のテーブルと椅子じゃありません。でも、代用品で十分ですよ!
カシオの純正品を買ったら、Amazonでピアノ台が1.2万円、椅子も1.2万円くらいなので、合計約2万5千円もしてしまいます。。
それでも、興味ある方はこちら
言わずもがな、ピアノ台と椅子を買ってからすごく楽にピアノ弾けています!
しかも、買ったテーブルにピアノを置いてみたら意外と圧迫感なく部屋に馴染みました。さすが「スリムボディ」と記載するだけのことはあります!
朝も夜も弾きたい!ヘッドホン
それとは別に、平日夜も練習したくなっちゃったのでヘッドホンも買いました!
いくら小さい音でも弾けるとはいえ、マンションだと上下へ壁伝いに響い響いてしまいまうかなと心配で。。
私が買ったのはオープン型と呼ばれるものです。
周囲の音もきちんと聞こえるので、主人と会話できます。
ピアノの音もしっかり聞こえます!
オープンタイプは密閉型と違って耳を完全に塞がないので熱がこもりにくいのもいいところ。
昔、密閉型ヘッドホン使ってて耳が蒸れるような嫌な経験をしてたのでオープンにしました。
でもセットで買える事実
ここまで揃えてなんですが、ピアノ台とヘッドホン付きのピアノAmazonで売ってました。
しかも1万円弱上乗せで…。(椅子はなし)
わたしが買ったのは、3点あわせて12,537円だったので、金額的にはほぼ同じですね。
使っていて気になったこと、、、
Priviaを買ってちょっとデメリットかなと思うのはズバリ、楽譜たてとペダル、設定方法です。
楽譜たて、ちょっと小さめ!
横にも縦にもちょっと小さめな譜面たて。
A4サイズのペラペラの楽譜(本タイプじゃない)を置くと絶対に、ひらひらと落ちます。
落ちないようにするため、譜面台にちょっと硬めのクリアファイルとか高さのあるもので支えてあげる必要があります。(背面が壁なら問題なしです!)
横幅については、、わたしも現状どうしようか悩み中。A4を4枚は乗りません。。
ページをめくる動作を弾きながらなんてできないので、ホッチキスで留めて繋げようかなと思っています。
ペダルが動くなんて…
付属ペダルの重量がとっても軽いです。
軽いので、ペダルが演奏中に動いてしまいます。しかも、横向きになりがち( ; ; )
その上、足になんとなくフィットしない。ペダルがちょっと小さいです。
あと、段階的に踏めずON/OFFしかないから変に力を入れて踏まないように浮かせることになります。すると、つま先が20分もすると疲れてきます。。
でも、初心者がわがまま言うところでもないかなと思うので、今のところはこのまま使う予定。笑
気になる〜ってイライラしてしまう人は追加でもうちょっといいやつを買うのが吉です。
22年8月追記:ペダル買いました
カシオの純正ペダルをやっぱり買いました。
もとからついていたペダルですが、滑り止めをつけてもやっぱり滑るのでずっしり重みがあるこちらのオプションペダルに変えました。
奥行きもあるので、足を乗せていても前ほどの苦痛はありません。前よりだいぶ快適です!!
3本ペダルの方も検討したのですが、奥行き(ペダルの長さ)が短くて気になってしまいそうなうえ、私はサスティンペダルしか使わないだろうなあと思って1本ペダルにしました。
メトロノームの設定
メトロノーム以外の設定もそうなのですが、ピアノの諸々の設定に鍵盤番号を知っておく必要があります。
なにその番号?!と思う人は、ピアノと一緒についてきた取説に番号書いてます。(かくいう私も初見)
最初は、メトロノーム設定の際には説明書を見ながらやっていました。4/4拍子の曲であれば、テンポの番号さえ覚えればなんとかなります。
メトロノームは電源を切ると初期値に戻るみたいなので(これ保存方法あるのかな?)、練習毎に鍵盤の番号探すのが億劫なのもデメリットかな。
でも、これを一挙に解決するのがアプリ「CASIO MUSIC SPACE」です。
CASIO MUSIC SPACEというアプリを入れれば、メトロノームはもちろん、音の変更やピアノロールでの練習もスマホやタブレットで簡単にできちゃいます!
買う前の疑問「持ち運べるの?」
これは、厳しいと言わざるを得ません。
まず、横幅が長いうえに、重さが11キロ以上あります。
車に積むと、助手席を倒して後部座席までギリギリ入るサイズ。(普通車です)
重さは、わたし一人で車から家まで持ち運ぶのにゼェゼェしてました。
10kgのお米運び慣れてたら余裕かもしれない
普段デスクワークで動かない人の場合、持てて5分ってところです。。
重いし嵩張るので移動を沢山する人には不向きかなと。。でも、模様替え程度であればかなり楽に移動できます!
あと、電源コードだけではなく電池でも動きますよ〜
さいごに
まだ全然活用しきれていないのですが、この電子ピアノをGetできて本当に大満足しています!
だって、毎日が楽しい!
デメリットとして挙げたペダルと設定方法については、解決策が一応あるので個人的に「どうしようもないな…」と諦めないといけない唯一のデメリットは譜面台の小ささだと思います。(それも、工夫次第でどうにでもなるものですが)
ピアノの音色が好きな人なら、できれば音質には一番こだわりたいと思うはず。そういう人にはカシオの電子ピアノは絶対お勧めです!
では、また^^
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